2回目の家賃の更新日が来た。ということは塾を開いて丸4年が過ぎ、10月１日から5年目を迎えるということになる。市場調査もせず、ただ適当な物件があったということだけで東中野の駅前で塾をスタートさせた。4年前のことだ。10月1日に教室を借りて、最初に生徒が来てくれたのが12月。その記念すべき第1号の生徒は、当時中学1年生で、現在は高校2年生。今でも元気に来てくれている。3番目の生徒は中学2年生。高校入学後、しばらく塾から離れていたが高校3年生になり、今度は大学入試を目指して復活した。彼は3人兄弟の長男で、兄弟3人ともに塾生だ。ありがたいことである。
一方で、卒業、転校、あるいは私の力不足で塾を去っていった生徒達もいる。
そのような生徒達や父兄の方々に支えられての4年間であった。心から感謝したい。

塾をやっていく上で支えにしている言葉がある。
「桃李不言下自成蹊」
桃李（とうり）言わざれども
下（した）自ずから蹊（みち）を成す
桃やすももは何も言わないが、花の美しさに惹かれて多くの人が集まってくるから、木の下には自然と道ができるという意味だ。
塾について言えば、「今いる子供たち一人ひとりに愛情をもって接し、彼ら一人ひとりの目標の実現のために、誠意を持って熱心に取り組むこと。そうすれば、生徒は自然に集まってくる」ということだろう。
5年目を迎える今、改めてこの言葉を肝に銘じたい。