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原発


今年の1月に行われた小学5年生対象の模擬試験。社会の問題に次のようなものがある。
「この県では、稲作の他に果物の生産が盛んです。県の東部沿岸には、原子力発電所が集中しています。県の中央部には、東北地方で最も面積の大きい湖があります。」
福島県について書かれたこの文章を受けて次の問題がある。
<問題> 原子力発電の説明として正しくないものを次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。
ア.原子炉の中でウランが核分裂する時に発生する熱を利用している。
イ.わずかな燃料から大きなエネルギーを取り出すことができる。
ウ.日本では、原子力による発電量の割合が総発電量の約70%を占めている。
エ.石油に比べて燃料のウランを安定して確保することができる。

正しくないのはウ。約70%を占めているのは火力発電だ。どの選択肢も原発の危険性には触れていない。私自身も試験の振り返りをしたときに、原発は火力発電に比べて二酸化炭素を発生させない、コストが安い等原発に対して肯定的な話をした。それから1ヶ月後にこのような状況になろうとは。それらメリットと言われるものも調べてみると、いくつかの限定をつけたうえでの話ということも知った。その不明を恥じねばなるまい。

原発についてはこれまでもその危険性を強く訴える人たちがいた。しかし私も含めて多くは、危険性は否定できないが原子力を活用せざるを得ないし、相当に技術は進んでいると思いこんでいた。なぜだろう。原発の光の部分だけに焦点をあてた情報が私達の周りに数多くあるからではないか。政治家の発言、テレビや新聞などのマスコミ報道、電力会社の広報、そして子供の教材しかり。
今回の事故は私たちに多くの教訓を与えてくれる。その一つは少数意見、例えば原発を抱える地元で長年反対運動を続けている人たち、放射能被曝の恐ろしさを訴える人たちの意見に、より真摯に耳を傾けなければならないということであろう。
民主主義の基本のひとつに少数意見の尊重というのがあるはずだ。

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